歯科医療従事者向けの歯科用インプラント装置紹介

　岩手町に製造拠点を構えるはさみ製造・東光舎（とうこうしゃ）（東京都、資本金１２００万円、井上研司社長）は、医療用プラスチック製はさみの開発を進めている。金属製と違って使い捨てができ、一度に大勢の急患に処置する災害時など、はさみの使い回しによる感染症リスクを回避できる。同様の開発事例はなく、同社は「二次被害を防ぐ新たな備えを被災県から生み出したい」と力を込める。歯科根管治療用

　開発中のはさみは、搬送されたけが人の衣服など布を切るため使う。持ち手など本体部分には、ガラス繊維や炭素繊維を混ぜた強化プラスチックを使う。刃先には、カーボンを入れ硬度を高めた厚さ０・３ミリのステンレス片を先端部分に取り付けている。歯科用ガッタパーチャカッター電気切断器

　専用金型に金属刃をセットし、プラ樹脂を高圧で流し込んで接合する。サイズはさまざまだが金属製に比べて軽く、触れると十分な硬さが伝わる。

　東日本大震災直後、井上社長が（４９）「はさみ屋として世の中のために何ができるか」と考えたのが開発の出発点。阪神大震災で治療に当たった医師に聞き取るなどして、限られた機材で大勢を処置し十分な滅菌処理も難しい災害時には、感染症リスクにさらされやすいことをつかんだ。

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